映画タイトル
「ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)」
1978年 日本制作
ジャンル 長編アニメ
声の主演・出演 山田康雄(ルパン三世)・西村晃(マモー)
内容 劇場版第1作 TVアニメで人気だったルパン三世を映画化。神と名乗るマモーと賢者の石をめぐるルパン三世の戦い。
原作者 モンキーパンチ先生が2019年に亡くなりました。ご冥福をお祈り申し上げます。
あらすじ
ルパンは死んだが生きていた。エジプトで賢者の石を盗むルパン。不二子は不老不死の願いをかなえるためにマモーという人物から賢者の石をもってくように仕事を受けていた。偽物を不二子に渡したルパンたちは、執拗に命を狙われる・・
プロローグ
銭形警部は、死んだルパンが眠る棺桶に杭を刺す。すると爆発とともに現れたルパン。
銭形は確かに死んだのは本物のルパンと言う。しかし、ルパンは自分が本人だという。それが嘘ではないと確信する銭形。その謎は・・・。
エジプト
銭形はルパンがエジプトのピラミッドの宝を盗むと予感し、警備していた。
次元とルパンはピラミッドの中にいた。例の話は・・
「実際に処刑されたのは、本物の俺らしい」
石を持って逃げるルパン。バイクでピラミッドを脱出すると五右衛門に救出される。
マモーと不二子
峰不二子の登場。マモーは不二子の美しさに惚れ、歳をとらないことを話す。そして、仕事をしろと命令する。
ルパンと会う不二子。取引で石をもらいにきた。石は不二子に持っていかれる。怪しんでいた次元たちは不二子を盗聴していた。フリンチという大男に石を渡す。この石は賢者の石・・ではなく盗聴器が入っていて破壊された。
空から不二子へ男が声をかける「私がマモー」
賢者の石
ファラオや秦の始皇帝が追い求めた不老不死は賢者の石に秘密がある。
フランスのcafeにいたルパンたちはヘリからの銃弾に襲われる。一般人も関係なく打ちまくるヘリ。逃げるルパンたちを執拗に追い掛け回す。
ヘリを切る五右衛門「またつまらんものを切ったか」
不二子はとんでもない人を敵に回したから逃げろという。足手まといというルパンは不二子を逃がす。
不二子と手を切るように言う次元と五右衛門。
幸いにも、缶詰とミネラルウォーターは見つかって喜ぶ次元。
不二子とルパン
ドジを踏んだとルパンのところへ逃げ込む不二子。とうとう五右衛門・次元はルパンの元を去った。
不二子に睡眠薬を入れられたルパンは寝てしまい拉致される。次元が気付いて戻ってくるが、飛行機で逃げられてしまった。メモ紙が空から降ってくる。
次元と五右衛門とアメリカ
アメリカ空母へ拉致された次元・五右衛門。大統領特別補佐官と会う。
テープでの音声は大統領の会話、核ミサイルで攻撃されると脅迫された。マモーから。
マモーの本拠地はどこかと問われる二人、マモーの要求した品物はすべてルパンが盗んでいたから。飛行機からの不二子のメモ紙には「WATER」と書いてあった。水に濡れると隠し文字で「カリブ」と書いてあった。
拉致されたルパン
ヒットラーと会うルパン。マモーと会う。ヒットラーは本物だという。史上最高の泥棒とルパンを評価するマモーはルパンに不老不死を授けると言う。
マモーがカリブ海の謎の大富豪ハワードロックウッドと突き止める次元・五右衛門とアメリカ。
島には、絶滅した蝶がいて、復活させたとマモーは言う。賢者の石を取り返すルパン。1万年間、マモーは不老不死の実験をしてきた。選ばれたものは保管してきたという。
マモーは不二子に永遠の命をくれるというが、ルパンと一緒でないとダメだという。ルパンの脳に機械をつけ、ルパンを調べるが、ルパンは夢をみない無だと驚愕する。機械でルパンは殺されかける。
斬鉄剣と五右衛門
アメリカに空爆される島。間一髪でルパンは救出される。マモーに銃でとどめを刺す次元。
フリンチと戦う五右衛門。決まった・・とおもったが、合金チョッキに刃こぼれする斬鉄剣。再度の攻撃で剣先が折れてしまう。顔を切り勝利するが、五右衛門はうなだれる。
「折れたのは、剣のせいではない。わたしの腕の未熟さ故だ」
とっつぁん
追いかけても追いかけてもボロボロになる銭形。警視総監がコロンビアの彼のもとへ。地球規模の問題になっているこの案件に首を突っ込むなというが、辞職してルパンを追いかけるととっつぁんは走っていく。
クローンとマモー
斬鉄剣の慣れの果て・・と剣先をルパンへ渡す次元。
マモーは死なない研究していたのは事実。髪の毛からでもクローン技術で人をつくり、永遠に生きることができるかもしれない。
マモーはまた現れ、1万年前から人間の世界に干渉してきたという。夢のような状況に、催眠術だというルパン。ネタを解説していると空からマモーが、不二子をさらっていく。ネタでないなら天変地異を見せろというルパン。すると巨大地震が発生。やつはホンモノだ。
戦いへ
地下原子力発電所を爆発させたと予想するルパン。腕時計の武器を作っていた。次元は本拠地へ行かないと言う。神ではないと思うが並の人間じゃないからと。
「行くな、ルパン」次元は銃まで撃ち止めるようとするが、ルパンは
「夢、盗まれたからな」
「実際、クラシックだよ」と次元へ言い、本拠地へ向う。
本拠地
ルパンはマモーに銃撃される、そのマモーは劣化していた。コピーを重ねると像がぼやけ、130代目にはオリジナルを特殊溶液に入れて保存した。それからはコピーのコピーで生きていた。賢者の石に頼ったが、不老不死は叶わなかった。マモーは新たな世界へ行こうとしていた。
ボタンのスイッチを不二子に押させる・・核ミサイルのスイッチだった。
結末
「返しにもらいにきたぜ、いろいろとな」
核ミサイルを破壊したルパン。電気ショックで連れていかれる不二子。高速移動する床を追うルパン。レーザーで攻撃され進めない。
「武器は品切れか・・」ポケットで指を切る。
突っ込むルパン。
「処刑されたのはコピー」といい、レーザーを浴びせるマモー。
レーザーを受けたのは、斬鉄剣の剣先、レーザーは跳ね返りマモーを焼いた。
「助かったぜ、五右衛門」
オリジナルのマモーが現れる。それは大きな特殊溶液に入った大きな脳。脳だけとなり、コピーを操っていたのだった。
死を超越した宇宙へ行き、不老不死となって神となるとロケットに脳をセットして飛び立とうとしていた。
ルパンは最後の武器、時限装置の腕時計爆弾をセットする。脱出後、マモーの容器は宇宙で爆発し、マモーは太陽へ向かっていった。
「マモー、感謝しな、やっと死ねたんだ」
銭形がしつこく登場
「ルパンという人間がいる限り、日夜、永遠に追いかける義務があるのだ」
不二子とキスするルパン。・・ミサイルで攻撃される本拠地。次元が飛行機で救出にくるが、不二子だけが逃げる。
「早く逃げたほうがいいわよ」不二子
ひとまず休戦で一緒に逃げるルパンと銭形。
「どこまでいっても追われる身か」次元
「それが、やつの宿命」五右衛門
Lupin the Third a Clone
感想
劇場版第1作にして最高峰の作品。宮崎駿監督のカリオストロの城とならんで2大ルパン映画でしょう。
散々な目に合っても不二子を助けに行くルパン。そのセリフがカッコイイ。一人一人のキャラの像がぶれてないのがこの作品の魅力であり、ルパンのすべてであり、ルパンの原点である。
クローン技術は進化しても、まだ人をなんてことはないが、近い将来であることも事実であるところがアニメでありながら、突拍子もないわけでもなく、リアル感を増しつつ、まだの未来だから、いま見ても面白い。
ルパンとしてやりたいことが凝縮され、セリフも秀逸でした。
評価
B+ 75点
ルパンファンでなくても1回はみてほしい。特に最後のほうは2回は見てほしいですね。
エンディングテーマ
「ルパン音頭」
アーティスト「三波春夫」
名作に、名曲あり。とっつぁんと二人で逃げるシーンにこの曲を合わせるところ、素晴らしいとしかいえません。
次回作はこちら「ルパン三世 カリオストロの城」
今回も御覧いただき、ありがとうございました。
お気軽に👆登録してください。こちらからも登録させていただきます。Twitterもやっています。 画像はAmazonアソシエイトからの公式提供、もしくはブログ主本人の撮影画像です。