映画「神様のカルテ」
監督 深川栄洋
内容・賞など 夏川草介の小説が原作。2014年には神様のカルテ2が公開された。
あらすじ・結末
信州・松本にある病院に勤務する栗原(櫻井翔)は内科医でありながら救急医療もし、毎日激務。しかし、アパートの友人、妻(宮崎あおい)との生活は、疲れながらも充実していました。
ある日、安曇(加賀まりこ)が訪ねてきます。安曇は末期の胆嚢ガン患者でした。彼女はあまり持たない状態でした。
大学病院を見学にいく栗原。最先端医療などを見て、周りからは大学病院に勤めるべきと勧められます。
アパートの住人との生活が長く続いていましたが、一人が実家に帰ることになり、アパートに桜吹雪を書いて、万歳で見送るのでした。
大学病院に行く大切な日がありましたが、安曇の誕生日を祝うことを優先し、彼女を屋上に連れ出し、希望だった山の風景を見せます。
栗原は大学病院に勤めることを悩み、結論は今の病院にいることを決めました。
安曇が急変し、安曇は亡くなります。栗原は彼女からの1通の手紙を見つけます。手紙には、宣告され絶望した自分が最後にこういう時間が持てたことへの感謝の言葉と、他の病院では匙を投げられたのに栗原のカルテにはびっしりと内容は詳しくわからなかったけれども書いてあったこと。だから栗原を探し出し、この病院に来たこと。このカルテが「神様のカルテ」に見えたということが書かれていました。
帰宅する栗原は妻の前で泣き出します。妻は栗原を外へ連れ出し、妊娠を知らせるのでした。
感想(良いところ・残念なところ・なんともいえないところ)
良いところ、プラスポイント
・長野県
・仕事の結果、成果
・旅立ち、桜で門出を見送る、8年という時間
・柄本明
・手紙の内容、タイトルの意味
・妊娠、願掛け
・他の職場を見学、体験
・今ある生を楽しむ
・孤独という絶望からの救済
・わざわざ先生を探した
・写真の仕事が人に与えること
・山の風景
・エンディングテーマに主人公の心の様子が表れているよう
残念なところ
・8年過ごした仲間の旅立ちと主人公が変わるのか変わらないのかという心の動きも見どころでいいのだが、原作に比べると、深みがないというレビュー、内容が盛りだくさんで詰めた分、薄くなってしまったかもしれない。
なんともいえないところ
・多忙、忙殺、良くも悪くも仕事は大変、大変すぎるのがいいかは判断が難しい
まとめ
「生きるとは、仕事をするとはなんであろうか」
いずれかならず終わりがくる生、今努力するのはいつのため。仕事するのはただお金がほしいだけ。とか考えてしまいますね。
この作品には、その答えのヒントがあるのかもしれません。
生についてはまだ私はピンときません。仕事については、必要なもののひとつにやりがいというものがあるのでしょうね。どんなにやっても、毎日、ミスを叱られ、成長しろ成長しろという天井のない要求の連続は身の丈を超えて、無理を重ねているような気がします。若いときとは違って伸びしろの成長は大きく早くないでしょう。そんなとき、私が仕事に必要としていることはなんでしょうか。と同時に、人を育てる・見本になる立場であるので、せめて私は他人を評価し、いいところを、成果や成長を褒められる人物になりたいなと、仲間にしっかりと感謝したいなと思うのでした。
評価 C 60点
医療従事者へ感謝をと毎日考えさせられる。彼らの時間は病院の患者さんの前にいるだけではない。家族との生活があり、仕事仲間、上司や部下との関係がある。もしかすると私と同じようにブログをしている人もいるだろう。それがこのコロナのせいで普段通りに生活できていないことを考えたら、せめて少しでもストレスをかけないように、心の疲労が軽くなるように気遣いできたらと思う。
お金をもらってるから、ではないと考えさせられる作品ではないだろうか。
音楽
「神様のカルテ 手紙」
アーティスト「辻井伸行」
God's Medical Record
ブロ友さん
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