映画「三国志　第二部　長江燃ゆ！」あらすじ・感想・結末【評価Ｄ＋５５点】

「三国志　第二部　長江燃ゆ！」
１９９３年公開。日本アニメ作品。劇場版長編アニメーション
声の出演　あおい輝彦(劉備)・渡哲也（曹操）

劉備は曹操のように力を持つことができず放浪し、曹操の元に居候していた。

第一部の内容はこちら

諸葛孔明は、国を憂いて民のために勉学を励んでいた。

曹操は帝をも操れるほどの力を身につけようとしていた。帝の弓矢を奪って大鹿を射止めるほどの無礼をしても咎めるものはいなかった。帝に曹操を討つよう指示されるがばれそうになる。

曹操と劉備は酒を酌み交わす。雷に怯えてみせる劉備、曹操に臆病だと騙すためだった。袁術討伐のためと兵を借りて劉備は曹操のもとを離れ、袁術を討ち取るのであった。

劉備は曹操に反旗を翻して戦うが罠にかかり敗戦。関羽も破れ、そこにきたのは昔助けた張遼だった。劉備夫人を助けるため、関羽は曹操の元に行くのであった。

袁尚と曹操が白馬の戦いを始める。顔良・文醜を討ち取るため、関羽に赤兎馬を与え、二人を見事に討ち取る。袁尚のもとにいた劉備を見つける関羽。白馬の戦いは曹操が勝利する。

劉備夫人を連れて、曹操のもとを離れる関羽。曹操は品物を差し上げて見送るほど関羽を気にいっていた。各関所では、手形がなく戦って進む関羽。劉備・張飛と再開し、趙雲子龍を仲間とした。劉備は荊州へ行く。

孔明は徐庶と話していた。劉備の人徳が噂になっていることを。

劉備は水鏡先生を訪ねて、伏龍と鳳雛を得よと言われる。伏龍という諸葛孔明の場所を教えてもらい訪ねる。１回目・２回目は不在だった。３回目は昼寝の時間なので、待っていた。起こさない劉備。ようやく起きて、会うことができた。

孔明は「天下三分の計」を提案する。熱く説得され孔明は劉備は軍師とすることができた。西暦２０７年　孔明２６歳。

曹操は官渡の戦いで袁尚を滅ぼした。曹操は次に劉備を攻めた。軍師孔明は作戦を立てる。趙雲がおびき出し、火計、関羽と張飛の伏兵で見事、大勝利を収めるのであった。

次の大軍から逃げるため新野から襄陽へ来たが、城には入れず、退却する。民と一緒に逃げることを決意した劉備と孔明。曹操の追撃。

劉備夫人は怪我し、子供の劉禅を趙雲に託して、井戸へ身を投げる。趙雲は一騎、子供を胸にいれ敵陣突破する。長坂橋仁王立ちで張飛は曹操を追い払う。助けてきた劉禅を劉備は地面へ落とし、趙雲を労った。先に進んでいた関羽と孔明が援軍を連れて戻ってきて撤退する劉備軍。

「三国志　最大の赤壁の戦いを見る」

三国志の戦いといえば、なんといっても赤壁。曹操・劉備・孫権の命運が大きく左右された戦い。そこにいたる孔明と周瑜の知能戦、綿密に組まれた孔明の策略のすごさ。

白馬の戦い・関羽千里行・趙雲一騎駆け・長板橋仁王立ちなど名シーンの数々、ここが三国志の山場ですね。

遅咲きの彼らを感じて、まだまだ自分もいけると感じる三国志。成功も失敗も糧でありますね。劉備中心の話ではありますが、状況や立場によって変化する魏・呉の将たち。曹操の生き方にも見習うものがあり、反省するところもある。ほかにも多数、三国志の物語がありますが、最初に見るのに入りやすい作品だと思います。

呉の国は水上の便を利として南の地に強大な土地を有していた。呉は孫策から孫権に引き継がれ、安定していたが、曹操の降伏勧告が届き、部下と重大な会議をすることになった。開戦か、降伏かでもめていた。

魯粛が案内してその会議に諸葛亮が参加する。舌戦が始まった。納得したが、周瑜の考えが大事だという。周瑜の妻は大喬という絶世の美女だった。諸葛亮は大喬を差し出せば、助かるだろうと周瑜に言い、怒らせ、開戦を決断させるのだった。

赤壁の戦いが始まる。

だまされた周瑜は諸葛亮に無理を言い亡き者にしようとする。１０万本の矢を１０日で準備しろというが孔明は３日で準備するという。孔明は兄の諸葛瑾と再会する。諸葛瑾は呉で働いていて、呉にくるよう説得に来たが、断る。

３日目の夜、小舟を２０従えて、沖へ出ていく孔明。曹操軍の雨あられの矢が降ってくる。船に刺さり、１０万本の矢が集まる。天文をみて、今日が霧が濃いと孔明はわかっていた。

孔明の大事な恋人、秀蘭が孔明を訪ねてくる。秀蘭は鳳雛こと龐統士元を探すように指示する。彼にみせたのは「火」の文字だけだった。そして、「長江に東南の風が吹いたら」帰ると劉備に伝えたのだった。龐統は、揺れないようにと曹操をだまし、「鉄鎖連関の計」で曹操の船をつなぎ合わせて、固定したのだった。

風はこの時期、東南の風は吹かず、悩んでいた周瑜だったが、孔明は東南の風を吹かすことができるという。３日３晩、祈祷をする孔明。すると風向きが変わったのだった。周瑜に殺される前に迎えに来た趙雲。風向きは妖術でなく天文だと孔明は逃げていく。

西暦２０８年１１月２０日　赤壁の戦い　開戦

火をつけた呉の船が曹操の船にぶつかり、あっという間に火が広がり、連関の計で火がさらに広がる。曹操は逃げるしかなかった。一夜にして、呉の大勝利となるのであった。

笑う曹操、孔明も周瑜もたいしたことないと。しかし、そう思ったとき、伏兵の趙雲が現れる。孔明が配置したものだった。次は張飛が現れる。命からがら逃げる曹操と張遼。最後に現れたのは関羽だった。武人の情けと張遼・曹操に頭を下げられ、恩を多くもらった関羽は義理固く、曹操を見逃す。

孔明は死罪を関羽に言い渡すが、劉備に止められ、罪のつぐないとして荊州を取るように指示する。関羽は見事に荊州を奪還する。怒った周瑜は、荊州へ攻めるが孔明・龐統に策で負け、患っていた病で死んでしまう。

龐統は正式に劉備に仕えることになった。龐統は蜀を取ることをすすめる。孔明は秀蘭と結婚した。　　　　　　　　

西暦２１１年、劉備は蜀へ進んでいた。

第二部　完

Choukou, it burns.

エンディングテーマ

アーティスト「谷村新司」

第三部　完結編　遥かなる大地へ

サイドバーにお気に入りの皆様のリンクがあります。ぜひどうぞ。

読者になる

画像はAmazonアソシエイトからの公式提供、もしくはブログ主本人の撮影画像です。