たまごサンドイッチ
母は弁当を作るのはそんなに得意ではなかったと思う。
忙しかったのもあるし、姉と兄は家から出て行って、父は弁当がいらなかったから、自分の分だけ作っていた。
早起きまでしてくれて、いつもすまないと思っていた。
たまに、サンドイッチを作ってくれた。シンプルなたまごサンドイッチだったが、好きだった。
簡単なキットのようなものもなかったから、面倒だったろう。
食べるのは一瞬だ、好きなものはそんなものかな。
(面倒だったということにしておこう。あれ楽ちんだったのよ、といつか聞く日がくるかもしれない。そのときはそのときでいい笑顔になるでしょうから)
姉とも想い出がある。
映画の帰り、喫茶店に行き食事をした。
自分はサンドイッチを注文。
姉の料理はきて、ゆっくりと食べていたが、自分のはまったく出てこない。
ずっと待っていても出てこない。
注文忘れてるんじゃないか、と思っていても、自分は子供で声も出せず、姉も黙っていた。
30分も過ぎただろうか、パンが切れていて、買いに行っていた・・と店員さん
(そのときは素直に信じたが、デパートの中なんだから買いに行っても30分もかからんだろう。。忘れていたな・・と今ではわかる)
子供二人で、適当にされたのだろう。
姉は年が離れていたので、自分は万能な人だと思っていたが、普通・それどころかどちらかといえば、自分と同じで恥ずかしがり屋だったのだ。
家族とは似るもので、言わなければいけないのに、言う勇気を作らなければいけないと、姉もほんとに困っただろう。
自分がサンドイッチを頼まなければ、そんなことは起きなかったかも。
あわてて店員さんがもってきたが、自分は子供らしく一瞬でパクパクと消化。
姉との思い出は、迷惑かけたな、ばかりが多い。そんなひとつです。
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